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409話

受付嬢の小雨は八卦の炎を燃え上がらせ、趙哲が孫婉渓を抱いて階段を上がるのを見て、目配せしながら驚きの声を上げた。「わぁお、哲兄さん、あなたたち...」

「そんなに大げさに驚くことないだろ、早く仕事に戻りな。初めてじゃないんだし」趙哲は白目を向け、当然のように言い放った。

え?初めてじゃない?

孫婉渓は地面に穴があったら入りたいほど恥ずかしかった。こんなに大勢の前で、こいつはなんでも言うつもり?

こっそりと彼の引き締まった腰をひねると、趙哲は顔をしかめたが、からかいを続ける勇気もなく、急いで階段を上がった。

そっと孫婉渓をベッドの前に下ろすと、時折その白い柔らかさに触れる親密な接触に、...