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401話

南郊の地下勢力は全て金龍会の管轄範囲内にあり、金龍はこの地域で絶対的な権力を持つ親分だった。

趙哲は金龍からの招待を受け、四人の部下を連れて金龍会へと直接向かった。

轟音と喧騒が渦巻く歌舞ホールには、妖艶に着飾った踊り子たちと卑猥な視線を送る男たちが溢れていた。一人の男に案内され、趙哲は個室へと足を踏み入れた。そこには片足を組み、葉巻を咥え、もくもくと煙を吐き出す金龍の姿があった。

趙哲が入ってくるのを見ると、金龍の顔から余裕の表情が一瞬で消え去った。特に趙哲に付き添う血狼や雷暴たちを見た時、長年の殺し合いで磨かれた鋭い勘が、彼らから漂う濃厚な殺気を即座に察知した。

「へへ、まさか若い...