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355話

「もう、大嫌い!初めてのキスを奪うなんて、責任取りなさいよ!」王妍は小さな拳を振り上げて、趙哲の胸を力いっぱい叩きながら、頬を膨らませて言った。

「当たり前だろ。俺の女に俺が責任取らなきゃ、誰が取るんだ?」王妍のピンク色の小さな拳を受けても、趙哲はまるで痛みを感じないどころか、むしろ心地よい愛撫のように楽しんでいた。

「誰があなたの女よ、厚かましい」と娘らしく睨みつけながらも、王妍は更に趙哲に身を寄せ、心の中には今まで感じたことのない甘い感覚が広がっていた。「もう着替えないと。このまま出て行かなかったら、表姉さんと琳琳がきっと探しに来ちゃうわ」

「じゃあ、早く着替えろよ」趙哲も孫婉溪と白...