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308話

この赤いプラスチック製の玩具は、女性が自らを慰めるための道具に違いない。

赵哲は赤い玩具を手に取り、上下に動かしてみたが、どう見ても自分の実用性には敵わないと感じた。こんな安物を使うくらいなら、自分が彼女の欲求を満たしてあげた方がいいのではないかと。

しかし白琳琳はもともと恥ずかしがり屋で、こういったものについて口にするはずもない。だから赵哲を誘惑するなどということは、まずあり得ないだろう。

考えてみれば、張大海は毎日外で遊び歩いているのだから、家にいる妻に構う時間などあるはずもない。長い間の寂しさを紛らわすために、玩具で自分を慰めるのも無理はない。それは人間の自然な欲求なのだから。

「カチ...