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284話

ここは南郊の辺境で、一筋の大河が前方への道を遮っていた。

「衛兄さん、なぜここに連れてきたんだ？ここには渡し場もないし、向こう岸には渡れないぞ」劉子健は不思議に思いながら、心の中に危機感がじわじわと湧き上がってきた。

衛厳は目の前の川を一瞥すると、手に持っていた暗号箱を投げ捨て、黒い拳銃が突然姿を現した。

「衛兄さん、き、君は何をするつもりだ？」劉子健は全身を震わせ、恐怖に目を見開いた。

「すまない、私も仕方がないんだ。上からの命令だ」衛厳はため息をついた。「私だって望んでいないが、立場上、従うしかないんだ」

「衛兄さん、俺たちはこれだけ長く一緒に仕事をしてきたのに、本当に俺を手にか...