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216話

酔煙は元々美しい容姿を持っていた。もし劉森のせいでなかったら、彼女が風俗嬢に身を落とすことはなかっただろう。今、ベッドに何の隠し立てもなく半身を横たえている姿は、どんな男でも堪えられないものだ。まして青春真っ盛りの逞しい青年・趙哲ならなおさらである。

普段は落ち着いて大人びた振る舞いをする趙哲だが、こういった場面では、彼の頭も一時的に真っ白になってしまった。

「何をぼーっとしてるの?女を見たことないわけ?」酔煙は少々苛立ちながら白い目を向けた。

女性を見たことがないわけではない。ただ、こんなに積極的で、しかもこれほど魅力的な女性は見たことがなかった。

酔煙はベッドから立ち上がり、細い腰...