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50話

先ほど少し出てきたものだが、今は自分の手の平にたっぷりと溜まっていた。彼女はそれを嗅いでみると、爽やかな感触と微かな香りを感じた。

全紅は舌先で少し味わってみると、たちまち心地よい感覚が押し寄せてきて、思わずごくりと全部飲み込んでしまった。しかも、手に付いていた、彼女がさっきまで汚いと思っていたものを全て舐めとって、きれいにしてしまった。

数分もしないうちに、全紅は体中に熱が広がっていくのを感じた。部屋にはエアコンが効いていたので、それほど多くの服は着ていなかったが、それでも体がじわじわと熱くなってくるのを感じた。先ほど息子と二回もしたあとの疲労感は、今やすっかり消え去り、むしろ活力が体の...