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67話

興奮した三番目の男が銃を下ろすと、私もほっと息をついた。

今死ななければ、まだここから逃げ出すチャンスはある。

「まずはこいつをしっかり縛っておけ。そうしないと、俺たちも四番目の二の舞になりかねないぞ」

大将がそう言って、何本もの縄を持ってきて、私を粽のようにぐるぐる巻きにした。

「兄貴、殺すのはダメでも、ぶん殴るくらいはいいだろう?」

「死なせなければ好きにしろ」

大将の言葉が終わるや否や、三番目の男は不気味に笑みを浮かべ、棒を手に取りゆっくりと私の前に歩み寄った。「小僧、まずは利子を払ってもらおうか。お前が用済みになったら、四番目の野郎に会わせてやるよ」

歯ぎし...