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390話

砂が混ざった植物の泥は本当に入浴剤のようで、泡立つだけでなく、汚れを落とす効果も抜群だった。

アリスは丁寧に洗ってくれて、私の体のほとんど全ての部分を見逃さなかった。

彼女の手が私の体を優しく擦り、間に砂の混じった泡の層があることで、より一層の感覚が生まれた。

ムズムズとした痒さと、微かな電気が走るような快感が混ざり合い、天にも昇る気分だった。

背中、胸、そして足を洗い終えると、アリスは私に水たまりに入って体を流すよう言った。

私は頷いて、そのまま水たまりへ泳ぎ込んだ。

体を綺麗に洗い流した後も、すぐには戻らず、水たまりの中央からアリスを見つめていた。

今夜の月明か...