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387話

キャンプ地に戻った後、私は使えそうなものを整理して、一本の木の上で夜を過ごすことにした。

木に登った時、遠くの方の空に濃い煙が漂っているのが薄っすらと見えた。

あそこはきっとケシ畑の位置だ。

これほど遠くからでも煙が見えるということは、あのケシ畑はかなりの部分が燃えてしまったんだろう。残りの小さな部分もほぼ焼け尽くされているはずだ。

一日で銀三角の二百人以上を殺し、さらにこれほど広大なケシ畑を焼いたんだ。ウーモンが怒り狂わなければ、俺の姓を名乗ってもいい。

それ以上考えずに、私はゆっくりと目を閉じた。

翌朝、目を覚ますと紅衣の姿はもうなかった。

あの犬め、きっと食べ...