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372話

「あの二人にはもう構わないよ」と、私は袁芸を連れて横へ歩き出した。

「徐浩然、待ちなさい」

楚飛燕が大声で叫び、私の方へ駆け寄ってきた。

少し苛立ちながら、振り向いて尋ねた。「また何の用だ？」

「彤彤があなたに電話してほしいって」

楚飛燕はそう言いながら、自分の携帯電話を私の手に渡した。

その瞬間、思わず平手打ちをくらわせてやりたい衝動に駆られた。

「悪いが、そんな暇はないんだ」と私は鼻を鳴らし、不機嫌に言い放った。

「あなたって...彤彤はあなたの奥さんでしょう。何の連絡もなく安陽を離れて、彼女がどれだけ心配してるか分かってる？」

心配？

俺が心配される必要なんてあるのか？

でも、安陽とい...