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343話

あのメッセージを見た瞬間、私は手に持っていたカップを置いた。

メッセージには「死にたくなければ飲むな」と書かれていたからだ。

「ユークリア、やめ……」

奴がすでに紅茶を胃袋に流し込んでしまったのを見て、私は自分の額を平手打ちした。

「うん、美味しいわ。とても本格的な北蘇ミルクティーね」

彼女は口をもぐもぐさせながら、私の方を向いて尋ねた。「あの、先ほど何か言おうとしました?」

まずは毒が入っていないか確認しておこう。

溜息をつきながら、私はメッセージを打ちつつ、ユークリアに言った。「もう飲まないで、何か入ってるはずだから」

「えっ!」

ユークリアは悲鳴を上げ、すぐに口を手で覆...