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328話

私はすでに華夏と北蘇の国境地帯に到着していた。

ナターシャは私の悩みを聞いてくれた後、眠りについた。

彼女はそのまま私の膝に伏せ、片手で私の服の端を軽く握りしめていた。まるでそうすることでしか、安心して眠れないかのように。

国境に着いた後、私は彼女の指示通り、高速道路のサービスエリアのような場所に車を停めた。

ナターシャはまだ目を覚まさず、私は車のドアをロックして、静かに彼女を見守るしかなかった。

昨夜の夢はまだ鮮明に覚えている。今は夢に出てきたあの場所に早く着きたいと強く思っていた。実際の景色は夢で見たものよりもきっと美しいはずだ。

あの時、私はもう逃げることなど考えもしなかった...