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313話

世の中には奇妙な女性が少なくないが、一人の男に全てを見られても次の瞬間には平然としていられる、その中の一人が斉東草である。

私は斉東草に寝室へ招かれた。

入った時、彼女はすでに一枚の寝間着を身につけ、窓辺に立っていた。

さっきの一糸まとわぬ姿よりも、今の彼女の方が一層魅力的に見える。

あの深紫色の寝間着は見ただけでも誘惑的で、まして彼女の滑らかな美脚はなおさらだ。

「私に本音を見せる覚悟はできたの?」

ふふ、さっきは確かに十分に「本音」だったな。

私は軽く咳払いをして言った。「あの、斉社長、あなたが助けてくれるなら、本音を見せるどころか、身も心も捧げますよ」

「身も心も?」

斉東草は...