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307話

あの夜、私は夢を見た。

夢の中には、十代くらいの少年が一人だけいた。

彼は陽の光一つ差し込まない暗い穴の中にいて、周囲は冷たさ、無関心、血の匂い、殺気、孤独に満ちていた……

その少年は私によく似ていた。そして彼の目には麻痺と殺意以外、何も宿っていなかった。

彼の眼差しに私は震え、底知れぬ寒さを感じた。

彼から受ける印象はまるで毒蛇のようだった。感情がなく、冷血そのものだった。

「俺はお前だ。お前が永遠に向き合えない本当の自分だ」

少年は冷ややかに笑い、その瞳が上を向き、ゆっくりと真っ赤に変わっていった。

彼はずっと笑い続け、その顔がだんだん大きくなり、最後には私の夢全体を覆い尽...