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300話

余小鹏のこのガキ、本当に宝物を拾ったらしい。

小川のほとりまで彼について行ったとき、俺はマジでげんなりした。

「三金兄貴、骨董品だぞ」

余小鹏は興奮気味に黒い陶器の茶碗を四つ掲げた。

その瞬間、蹴り飛ばしてやりたくなった。

俺は骨董品に詳しくないが、一目見ただけでわかる。これはただの普通の茶碗で、骨董品なんて言葉とは何の関係もないものだ。

苦笑いしながら、茶碗を一つ手に取って見て、言った。「小鹏、お前の家の骨董品ってこんな代物か?」

「兄貴、これが分からないなんて。この茶碗は見た目は平凡だけど、骨董品よりも価値があるんだぜ」

うんざりして、尋ねた。「どんな価値が...