3話
私と話していたのは于曼曼という女性で、私の直属の上司であり、遠宏では孟子彤に次ぐ第二の女神的存在だ。
孟子彤と言えば、遠宏の社長であり、私の正式な妻でもある。
彼女が于曼曼より上位にいるのは、特別美しいからというわけではなく、主に地位が高いからだ。
私から見れば、于曼曼の体つきは孟子彤よりもずっとセクシーで、完璧なSラインの持ち主だ。彼女がただそこに立っているだけで、なぜか興奮してしまう。
これは私が下劣というわけではなく、彼女があまりにも罪深い魅力を放っているからだ。
女神と直属上司という二つの肩書きの他に、于曼曼にはもう一つの顔がある。それは私の愛人だということだ。
話としては奇妙なものだが、私が会社に入ったばかりの頃、この女は私のことを目の敵にしていた。だが、どういうわけか、しばらくすると彼女の態度が変わった。
間もなく、彼女は私を食事に誘ってくれた。
結果、その夜は二人とも酔っぱらって、そして思いもよらず関係を持ってしまった。
一度目があれば二度目もある。
おそらく長い間、肉体関係から遠ざかっていたせいで、私は徐々にこの女性との時間に魅了されていった。
オフィスに入ると、ドアを閉め、私は軽薄な表情で于曼曼の側に歩み寄った。「へへ、曼曼、何か用？まさかオフィスでやろうってわけじゃないよね？」
そう言いながら、私は彼女の肩に手を置き、ゆっくりとマッサージし始めた。
于曼曼は今日もセクシーな装いで、黒いジャケットの中に胸元の開いたTシャツを着ていて、まさにキャリアウーマンそのものだった。
私はふざけた調子で彼女の肩をもみながら、ちょうど良い力加減で揉んでいた。
于曼曼は顔をしかめ、手を上げて私の不埒な手を強く払おうとした。
于曼曼のこの手の速さでは、私が打たれるわけがない。
手をさっと引っ込めると、于曼曼は自分の肩を強く叩いてしまった。
「あいたっ」
力が入りすぎたのか、彼女は小さく悲鳴を上げ、右手で肩を押さえながら、顔も少し赤らめた。
マジで容赦ないな。
今、顔を赤らめている于曼曼を見て、私はごくりと唾を飲み込み、にやりと笑った。「曼曼、なんで自分を叩くの？痛い？温めてあげようか」
睨みつけながら、于曼曼は口を尖らせて言った。「死ねばいいのよ、あたしに手を出そうなんて、させないわよ」
その言葉を聞いて、私はにこにこしながら于曼曼を見つめ返した。「前にも散々やったじゃないか、一度や二度じゃないのに、何を清楚ぶってるんだよ」
そう言いながら、再び彼女の両肩に目をつけ、そっと手を伸ばした。
私の魔の手が彼女に近づくのを見て、于曼曼は何も言わずにすぐ手を出して払おうとした。
私は于曼曼が私を叩こうとしていることを知っていたが、そんな機会は与えなかった。手を素早く引っ込めた。
于曼曼は二度も私に当てられなかったことで、顔を赤らめて怒っているようだった。
「で、何の用だ？」
「そうよ、あなたを何のために呼んだんだっけ？」
私は彼女の肩に顔を寄せ、そっと息を吹きかけた。「曼曼、呼ぶ前に考えておいてよ。こうやって適当に呼ばれたら、外の人に誤解されるよ」
于曼曼は私を睨みつけた。「あなたこそ、あなたがふざけなければ、とっくに用件は済んでたわよ」
「わかったわかった、俺が悪かった。ゆっくり思い出して、思い出したらまた呼んでよ」
そう言いながらドアに向かって歩き出した。ここで彼女と戯れるつもりはない。
結局、孟子彤というあの恐ろしい女房がいるんだ。もし彼女に知られたら、彼女の目の前でこんなことをしていたと分かれば、きっと悲惨な死に方をすることになる。
于曼曼は私が立ち去ろうとするのを見て、怒りに満ちた顔で言った。「誤解を気にするの？あなたの厚顔無恥さは万里の長城の煉瓦と取り替えられるレベルよ」
彼女はすぐに椅子から立ち上がり、私のところに走り寄ると、私を壁に押しつけた。
この女性は右手で私の顎をかるく引っ掛け、恨めしそうに言った。「この変態、あたしの中は火事になってるのに、あなたは消火してくれないのね」
うわっ、何だこれ、まだ何もしてないのに。
私が口を開く前に、于曼曼はつま先立ちし、甘い息を吐きながら言った。「浩然、あなたがあたしを焦らしておいて、今逃げるつもり？そうはいかないわ！」