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296話

「綺麗な女が一緒に歩いてくれるのは悪くない。どうせ今は狼の心配もなくなったし、これからの道はきっと楽になるだろう」

三人の子供たちを見ると、彼らが頷いたのを確認して、私も頷いた。

午後一時、私たちは荷物をまとめて再び歩き始めた。

梁月明は道中ずっと黙りこくっていて、ほとんど口を開かなかった。

小鵬がしきりに彼女に気を遣っても、彼女はあいかわらず素っ気ない態度を崩さなかった。

彼女のそのクールな態度に私はどうも反感を覚えた。なぜだか分からないが、どこか見覚えがあるような気がした。もちろん、彼女の雰囲気についてだけの話だが。

半日かけて、私たちはおよそ二十キロほど進んだ。

夜が迫る頃...