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243話

知らせが届いたその瞬間、私と魏さんは顔を見合わせて笑った。

事態はすでに確認されていた。中西区では確かに誰かが草を操っており、東区にもその草使いが恐れる人物が実在していた。

二日後、我々の手配した人間が到着し、すぐに中区の一角に陣取った。

馬龍は私の助けを借りて無事に危機を脱した。

王尚の今回の助力のおかげで、揺れ動いていた安陽は再び安定を取り戻し、私もついでにいくらか利益を手にすることができた。だが、これが一時的なものだとわかっていた。あの人物が事態を把握し、この件の顛末を調べ上げれば、私が再び災難に見舞われるのは間違いない。

だから、自分の勢力をできるだけ早く固め、次の...