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20話

車に乗り込み、私は猛スピードで走り出した。

すぐに、あのランボルギーニが前方に現れた。

相手を警戒させないように、慎重に後をつけていく。

もうすぐ孟子彤を脅せると思うと、思わず「へへっ」と笑みがこぼれた。

自分の妻に浮気されてこんなに嬉しいなんて、俺は多分世界初だろうな。

気づかぬうちに、アクセルを踏み込んでいた。

車の速度が急上昇し、我に返った時には、パトカーが後ろについていた。

「前の車、路肩に停車してください」

後ろからスピーカーの声が響き、バックミラーを一瞥して溜め息をついた。

何てタイミングだ。母暴龍が現れやがった。

くそっ、前世で俺はお前を殺...