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19話

「三十路は狼のようだな!」

その感慨に浸る間もなく、于曼曼が逆手で私の首に腕を回し、興奮気味に口づけしてきた。

朝から義理の妹に火をつけられた私は、もはや遠慮などしていられなかった。

彼女の首筋から順に下へと口づけていく。

興奮した于曼曼は突然、私の頭を押しのけ、すぐに立ち上がってオフィスデスクの反対側へ走った。

私は一瞬頭が真っ白になった。

デスクの向こう側に逃げた于曼曼は、自分が焚きつけた炎を見て、それから呆然とする私を見た。

唇の端をくっと上げる。

「ふん、前回私をすっぽかしたこと、私を拒まなかったことの報いよ。欲望の炎に身を焼かれる味を教えてあげる」

「よくも俺をから...