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18話

「小帆」と呼びかけられて、張天は内心で衝撃を受けた。こんな親密な呼び方…張帆との関係が並々ならぬものだということだろう。

来訪者は秦少陽だった。

秦少陽は頭脳を使い過ぎたのか、それとも何か徳の欠けたことをしたせいか、頭頂部は禿げ上がって一本の髪の毛もなく、まるでゴビ砂漠のようだった。張天は思わず可笑しくなった。薬監局の局長なのに、なぜ自分の禿げ頭を治す薬を見つけられないのだろうか。

「秦局長、何かご用でしょうか?」張帆の顔に一瞬不快な表情が走ったが、すぐに消え、非常に作り笑いで覆い隠された。

秦少陽は張帆の手を握りながら、にこやかに言った。「小帆、今夜は私に食事の席があってね、人数が少...