パズル

45話

「朝ごはんの時も元気がなくて、出されるものをただ黙々と食べて、荷物をまとめて助手席に座るまで、子犬はようやく口を開いた。「先生、私、別れ不安症になっちゃったみたいです。朝からずっと胸が苦しくて」

「それは今週、私の痕跡が少なすぎたからかもしれないな。先週は痛みに気を取られて、余計なことを考える余裕がなかったからな」冷凛はこれまでも実力で独身を貫いてきた男だ。

車は校門前、前回二人が抱き合った場所で止まった。井燃はまた一陣の寂しさに襲われた。冷凛は言いつけを告げた。「温子明の担任に休みの連絡をするのを忘れるな。保護者の同意が必要なら楚良に電話させろ。後で楚良の電話番号を送っておく。この数日、...