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997話

「なるほど」李山成は聞いて笑った。王社長のやつ、長年インポだったからな。前回渡した進化神薬は一口で一分しか効かないとはいえ、それで中に入れるようになっただけでも彼にとっては宝物同然だったわけだ。

きっとこいつは、この何年も失ってきた男としての尊厳を取り戻すために、必死で風俗に通って自己満足に浸っているんだろう。そんなに喜んでいるなら、時間の長さなんて気にしないだろうさ。

「前回、お前に任務を与えたよな。彼と奥さんを離婚させる方法を考えろって」

「そんな簡単なことじゃないですよ」

「じゃあ、何か口実を作って彼を地方に行かせることはできるか?」李山成は尋ねた。

「それなら簡単です。投資案...