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93話

李山は心の中で喜びに満ち溢れていたが、表情には依然として困惑の色を浮かべた。

「春莹、私と一緒に宿舎に来なさい!」

明らかに李山の策略に引っかかっていたにもかかわらず、以前は先生に豊かな胸をマッサージされることを恥ずかしがっていた王春莹は、今や妙に嬉しそうに李山について宿舎へと向かった。

これまでは自分が何とか策を弄して王春莹という娘の隙につけ込もうとしていたのに、今回は向こうから門前に届けられるとは、李山は内心得意になっていた。

おそらく逆効果の作戦が功を奏したのだろう。李山がドアを閉めると、王春莹はすでにベッドに横たわり、自ら上着をめくり上げ、挑発的な眼差しを向けていた。

「先生、何をぼー...