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927話

李山成は別致の下着の二枚の布をもう一度かき分け、再び龍の穴に突入しようとした。

「王おじさん、ずっと呼んでるのに、どうして開けてくれないの!」ドアの外から澄んだ子供の声が聞こえてきた。

「かわいこちゃん?」李山成は思わず声を上げた。

かわいこちゃんと言えば、苗雨燕の六歳になる娘のことだ。

「お前の両親はどこだ?」李山成は不機嫌そうに尋ねた。

「捨てられちゃった」かわいこちゃんは泣きながら言った。

花新蕾は急いで言った。「あの子、一人でドアの外に立ってるなんて、可哀そうよ。早く開けてあげましょうよ。危ないかもしれないし、ここホテルだし、見知らぬ土地だし、どんな悪い人がいるか分からないわ」

「小蕾...