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905話

「お風呂に入ってますよ」と王社長は答えた。

「ああ」李山成は思わず唾を飲み込んだ。脳裏には前回の花新蕾の汗に濡れた艶やかな姿が浮かんでしまう。

王社長が急かすように言った。「王先生、あの秘薬は……」

「持ってきましたよ」李山成はにこにこと答えた。

「よかった」王社長の表情が興奮で明るくなる。

そのとき、阿春が元気よくコーヒーを持ってリビングに戻ってきた。王社長は彼女にコーヒーを早く置くよう言い、それから他の用事を言いつけた。

李山成は王社長の意図を理解し、ゆっくりとポケットから水で薄めた「秘薬」を取り出した。

王社長は目を輝かせてそれを受け取ると、待ちきれない様子で服用法を尋ねた。

「一日三回...