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886話

あいにくと、翌日の王さんは大きな仕事を受け、出張に行ってしまった。家には李山成と若妻の二人だけが残された。

その若妻は花新蕾という名前で、その名の通り、花のように艶やかだった。李山成の第一印象は「若い」ということだった。雪のように白い肌は触れればこわれそうで、歩くたびに丸みを帯びたお尻が上下に揺れ、李山成はそれを見るたびに胸がむずむずした。

この夜、李山成は早めに布団に入ったが、寝返りを打ちながらなかなか眠れなかった。あそこが張って苦しく、うつ伏せになって耐えるしかなかった。

そのとき、突然急いだノックの音が聞こえた。

「誰?」李山成は小声で尋ねた。

「私よ、王先生」ドアの外で女性が...