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882話

二人は部屋の中で顔を赤らめるような話をしていたが、李山成がドアの前に屈んで、二人の会話を全て聞いていることに気づいていなかった。

彼は李柔が自分をそれほど高く評価していたとは思ってもみなかった。そして二人の話からすると、李山成としては李柔が李洁を説得してくれることを本当に望んでいた。そうなれば、自分は棚からぼた餅ではないか。

誤解

その後の数日間、李柔は毎晩李山成の部屋を訪れては、一通り情事を重ねていった。

しかも、李柔は簡単に満足するタイプではなく、毎晩一度では済まないほどだった。

李山成のような男でさえ、時間が経つにつれて少し体力的にきつくなり、数日休みたいと思うほどだった。

この夜...