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817話

彼女が出てきたのを見て、李山成は少し照れくさそうに頭を掻きながら、言葉を濁した。「俺は……小雪を探しに来たんだ」

江英はこの馬鹿者が気に入らず、彼に向かって言い放った。「小雪はまだ起きていないわ。帰りなさい、もう彼女に会いに来ないで」

「ああ、じゃあ先に帰るよ」李山成はもごもごと言いながら、背を向けて立ち去ろうとした。

彼が去るのも待たずに、江英はすでにぶつぶつと文句を言い始めていた。「このバカ者、毎日うちの小雪につきまとって。うちの小雪は大学に行く子なのよ。こんな人間と付き合えるわけないでしょ」

これらの言葉は一言も漏らさず、すべて李山成の耳に届いていた。

李山成はそれを聞きながら...