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807話

「まだ望みがありそうだ」と思い、李山成は急いで頭を縦に振ると、小さな店に向かって出かけた。

村で小さな店を営んでいるのは、徐雪の母親、姚桂蘭だった。

徐雪の父親はここ数年ずっと外で商売をしており、ほとんど年に一、二日しか家に帰ってこない。

しかし確かに外で少しはお金を稼ぎ、かなりの額を送金してきていた。姚桂蘭はそのお金を元手に村に小さな売店を開き、家計の足しにしていたのだ。

李山成は売店に着くと、中に向かって声をかけた。「桂蘭おばさん、いますか?」

彼が顔を覗かせて中を見たが、姚桂蘭の姿はなく、代わりに徐雪が中から出てきた。

徐雪は白い半袖を着ていて、雪のように白い腕が露わになっていた。...