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742話

二人は家の入り口に立ったまま、激しい運動を始めた。

しかし、二人が熱く絡み合っている最中に、突然玄関から足音が聞こえてきた。李山成は慌てて動きを止め、耳を澄ませた。明らかにその足音は玄関に向かっているものだった。まさか張兄貴が戻ってきたのか?

二人が反応する間もなく、果たして玄関のドアが開いた。その瞬間、李山成は咄嗟の機転を利かせ、その場でごろんと水がめの陰に転がり込んだ。張兄貴の奥さんだけが、着衣を乱したまま家の入り口に立ち尽くした。

張兄貴は何やらぶつぶつ言いながらドアを開け、一目で自分の妻が家の入り口に立っているのを見た。彼女の寝間着は腰に巻きついたままで、下半身の白い肌があらわになって...