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690話

許晴はフロントで王輝の部屋番号を聞いてから、エレベーターで階上へ向かった。部屋の前に着くと、わざわざ鏡を取り出して自分の格好を確認した……

黒いハイヒール、半透明の黒ストッキング、太ももの付け根まで届くミニスカート、灰色のキャミソール……許晴が王輝と結婚してこれだけの年月が経っても、こんな格好をしたのは数えるほどしかなかった。

これも昨日、雲舒というあの女に刺激されたからだ。だが認めざるを得ないのは、自分の夫・王輝がこういう雰囲気を好むということだった……

許晴は心の中で、これからたっぷりと王輝と愛し合おうと考えていた。以前王輝が求めてきたあらゆる体位も、今日はすべて叶えてあげよう。自分が...