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67話

「でも初めてだから……」続いて張淑玲は小声で言った。「あたし、本当にいつか孫二狗にあんなことされるんじゃないかって怖いんです」

張淑玲の胸元からほのかに覗く豊満さを見て、今夜はすでに落ち着かない李山は、思わず心が揺れた。しかし、この人が王春莹の母親だと思うと、複雑な気持ちになった。

李山は喉を鳴らして言った。「春莹のお母さん、今夜あなたを抱いたとしても、孫二狗がもう二度と近づかないという保証はできませんよ」

張淑玲の考えはシンプルだった。これまでの年月、貞節を守ってきたのだから、初めて外で男を探すなら、自分が気に入った相手がいい。そんなに深く考えていなかった。

李山の言葉に含まれる婉曲...