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667話

「うん……」許晴は小さく声を漏らすと、体を反転させ、白い太腿を李山の上に跨がらせ、しゃがんだ姿勢からゆっくりと腰を下ろした……

しかし部屋があまりにも暗かったため、許晴は位置を見誤り、そのまま李山の太腿の上に豊満な身体を直接下ろしてしまった。次の瞬間、李山は悲鳴を上げて勢いよく起き上がり、顔から冷や汗が流れ出した。激しい痛みが李山の神経を貫いた。

許晴が座ったのは、ちょうど怪我をしている方の足で、石膏さえも割れてしまったのだ。

「あああっ……」李山は痛みに耐えきれず叫び声を上げた。「俺の足、俺の足が……」

許晴も驚いて、慌てて李山の上から降りた。電気をつけると、李山の足の石膏が割れているのが見...