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656話

「晴さんに居心地の悪さを覚えさせた。それに李山はいつも、何気なく彼女の太ももに触れるようなことをしてくる……」

晴さんは大人になってから夫ただ一人の男性に触れられただけで、今、李山に触られたりするのが嫌で、この仕事を辞めようと思った。しかし月給一万元のことを考え、住宅ローンのことを思うと、我慢するしかなかった……

だが李山の欲望に満ちた目を見るたび、彼女の心には不安がよぎる……

昼食後、李山はベッドに横になりながら感慨深く思った。このベッドは本当に快適だ。息子の話では海外からの輸入品で、二、三万元するらしい。ベッドも大きく、李山は晴さんもここに横たわったらどんなにいいだろうかと想像した。...