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632話

苏品如は罵詈雑言を浴びせ、顔には嫌悪感を露わにして、李山を全く眼中に置いていない様子だった。

李山は自分の顔を撫でながら、彼女の胸元を眺め、口を開いた。「そんな格好でここに来るなんて、自分の体で俺を誘惑するつもりだったんじゃないのか?」

実際、苏品如がこのような格好をしたのは、確かにそういう心算があり、自分の色気で李山を誘惑しようとしていたのだ。

しかし苏品如は、李山のような老人は女性に縁がないだろうから、少し色気を振りまけば簡単に骨抜きにできると思い込んでいた。

だが彼女が知るよしもなかったのは、李山の欲望がそれほど大きく、彼女の体を求めていたということ。それを知った瞬間、苏品如は受...