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630話

宋清韵が戻ってきてからは、何やら忙しそうな様子で、李山のところにも顔を出していなかった。

李山は暇を持て余し、時間も遅くなってきたので、上着を脱いでベッドで寝ようとしていた。

しかし、上着を脱ぎかけたところで、突然外からノックの音が聞こえてきた。誰かが来たようだ。

「誰だ?」李山が尋ねたが、外の人は返事をしなかった。

李山は不思議に思いながらも、返事のない相手に足早に歩み寄り、ドアを開けた。

ところがドアを開けてみると、そこに立っていたのは意外にも蘇品如だった。

蘇品如は風呂上がりのようで、濡れた髪には水滴が宝石のように光っていた。

彼女は薄手の絹のパジャマを身にまとっており、それが彼女の体に...