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61話

しかし、周暁暁というあばずれが意図的に王春瑩を誘導したんだろうと察し、李山は内心不快になり、周暁暁を鋭く睨みつけて「余計なものを見るな」と小声で呟いた。

王春瑩の頬は血が滴り落ちそうなほど真っ赤になっていたが、周暁暁はもともと問題児で、李山の言葉など気にも留めたことがなかった。彼女の頭の中は先ほどのアダルト映像でいっぱいだった。

どうやら李山は嘘をついていなかったようだ。あのビデオの男性でさえあれほど逞しいのに、強子のことを思うと、本当に哀れなほど小さかった。

李山がもう少し周暁暁を叱りつけようとした矢先、携帯が鳴った。趙青玉からの電話だった。

この女、酔っ払ってるな!

「山兄、建国...