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560話

孫晴はベッドに横たわり、頭の中は真っ白になっていた。ただ李山の一突きごとに、これまで感じたことのないような刺激と快感を全身で受け止めることしかできなかった。

この喜びは彼女がこれまで一度も経験したことのないものだった。だから彼女は不思議に思った。李山は一体どんな手技を使って、こんなにも心地よいマッサージをしているのだろうかと。

李山は汗だくになりながら、まるで体が宙に浮かんでいるような感覚に包まれていた。その極上の快感に突き動かされ、思わず顔を下げて彼女の胸元に噛みついた。

孫晴は少し痛みを感じたようだが、李山の絶え間ない動きも相まって、口を開いて声を上げ始めた。

彼女はもう遠慮などせ...