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533話

「でもここじゃダメでしょ」

「野外プレイ、興奮するじゃない」

李山は目を光らせた。木に押し付けられている女の子が他でもない、一緒に旅行に来た趙雅だと聞き分けたのだ。

男の方は当然、趙雅の言う男子の同級生だろう。

「こいつ、本当に淫らだな。やっぱり誰かにヤられるのは避けられないか」李山は心の中でつぶやいた。

もし木に押し付けられていた女の子が徐蓉蓉だったら、きっと怒り心頭だっただろう。だが自分がすでに手を出した趙雅となると、なぜか心の中に一筋の昂ぶりが生まれた。

この時、徐蓉蓉も明らかに中にいる男女が誰で、何をしているのかを理解したようだった。小さな顔を真っ赤にして、李山の手を引っ張った。

「李...