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529話

「くすくす」と笑う趙雅だったが、心の中では少し疑わしく思っていた。あの老いぼれは、あんなに元気な長槍を持っていて、自分をイかせまくったのだ。近くに住む女性がいるのに、何もしていないはずがない。

それに、長い間我慢した男なら、雌豚を見ても手を出したくなるものだろう。

李山は趙雅の心の内を知る由もなく、顔には相変わらず嬉しそうな笑みを浮かべていた。

診療所に着く直前になってようやく趙雅の体から手を放し、二人は前後して職場へと入っていった。

だが二人の関係は変わっていた。診療所での様子も自然と親密になり、徐蓉蓉がいないため李山は心配していなかった。

その上、診療所には彼と趙雅以外には、少し...