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511話

「あ、小雅、そんなこと言わないでよ。私、張楽とはもう別れたし、李おじさんが最近お母さんの診察してくれてて、ちょうど今日ご飯作りすぎちゃったから、その…」

徐蓉蓉が言い終わらないうちに、趙雅は「わかってるわよ」という目配せをして、李山をちらりと見てから顔を向け直した。

「蓉蓉、もう説明しなくていいわよ。李おじさんはいつもあなたのこと気にかけてくれてるんだし、李おじさんにご飯を持ってくるのは当然でしょ。ふふっ、じゃあ私先に行くね。二人の邪魔はしないから」

そう言うと、趙雅は太ももギリギリの短いスカートに包まれた丸みを揺らしながら、くねくねと歩いて出て行った。彼女には徐蓉蓉とここで冗談を言い合...