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508話

波乱

徐蓉蓉は元から美しい娘だが、入浴中の姿となれば目も当てられないほど魅力的で、李山のような独身男性にとっては誘惑そのものだった。

だが、しばらくして李山は心の高ぶりを必死に抑え、視線をそらした。この娘は今夜、情緒不安定なのだから、これ以上不機嫌にさせたくなかったのだ。

どうせ長い目で見れば、徐蓉蓉が張楽から離れるなら、今後チャンスはいくらでもある。優しく接し続ければ、いつか彼女が自分に依存するようになるのは間違いない。

そう考えた李山は、思い切ってテレビをつけ、注意をそらそうとした。

しかし、見始めてまもなく、浴室から突然悲鳴が聞こえた。

徐蓉蓉の声だった。その声には悲痛さ...