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490話

彼女がなぜここに?と思った瞬間、部屋に徐蓉蓉の慌ただしい姿が現れた。急いで来たらしく、豊かな胸が揺れ続けている。

李山は内心喜んだものの、表情は変えなかった。

「彼氏と食事に行ったんじゃなかったのか?どうしてここに?」

徐蓉蓉は恐る恐る李山を見つめ、何か言いたげな様子で、頭を巡らせて趙雅の方を向くと、もごもごと言った。「小雅、李おじさんに話があるんだけど、ちょっと出ていてくれない?」

趙雅は目をきょろきょろとさせ、様子のおかしい二人を不思議そうに見てから、肩をすくめて部屋を出て行った。

趙雅が出ていくなり、徐蓉蓉の目が突然赤くなり、声も詰まり始めた。

「李おじさん、ごめんなさい、私が悪...