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49話

長い葛藤の末、女子学生に手を出すことへの抵抗感は薄れていたが、新たな迷いが生まれていた。

それは王春莹がまだ純粋だということだ。前回は偶然のことで、彼女は自分と距離を保っていた。五十代の自己が、この過ちにさらに過ちを重ねるべきなのか。

李山は心の中でため息をつき、王春莹が周晓晓のように奔放だったらどれほど良かっただろうと思った。しかし、今のように触れ合うだけでも悪くはない。

徐々に李山は動きを止め、豊かな胸に未練がましく一瞥をくれると、王春莹の服を元に戻した。

これで終わりなの?王春莹は心地よさを感じていただけに、突然手のぬくもりが消えたことで、心のどこかに物足りなさを覚えていた。

「春莹、だ...