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486話

一分、五分、十分、あっという間に三十分が過ぎた。

李山は考えた。自分一人で寂しいが、趙雅のような若い娘は寂しくないだろう。自分はただの小じじいだし、もう趙雅は他の誰かと話し始めて、自分のことなど忘れているかもしれない。

もちろん、趙雅との会話は完全な偶然だったし、李山もそれほど気にしていなかった。寝るつもりでいたところ、その時、趙雅から再び連絡が来た。

「李おじさん、さっきお風呂に入ってたの。暑くて。今ベッドに横になったところ。まさか寝ちゃった?」

長い夜、布団に潜り込んだばかりのところでこんなメッセージを受け取った李山は、思わず妄想が膨らんだ。やっと落ち着いていたあそこが、少女の入浴後の...