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478話

彼女はまた迷い始めた。心の底に埋もれているあのことを李山に打ち明けるべきかどうか迷っていたが、考えた末やはり今は言わないでおこうと思った。

徐蓉蓉の興奮した様子を見て、李山は内心で密かに得意になった。徐蓉蓉が鉄のように頑なでも、必ず彼女の心を動かしてみせると。

「蓉蓉、家にアルコールはあるかな?ちょうど叔父さんが銀針を持ってきているから、お母さんに一度鍼をしてあげよう」

徐蓉蓉は何度も頷き、李山の指示通りにアルコールを持ってきた。そして李山は真剣に鍼治療を始めた。

徐蓉蓉の母は既に中年の女性で、太ももの全体に鍼をする必要があり、少し露出があったものの、これが仕事である李山にとっては何も...