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420話

「李山、あなたって……邓亚丽のことが好きなの?」

赵青玉が唐突に尋ねた。

「何言ってるんだよ」

李山は後ろめたさを感じながら答えた。

「別に構わないわよ。二人とも独身なんだから、誰も文句は言えないわ。それに、彼女は本当に条件がいいから、男性たちが列をなしても振り向きもしないくらいなのよ」

赵青玉は明らかに機嫌が悪そうだったが、李山はどう対応すればいいのか分からず、話題をそらして、腹黒い王総の話を持ち出した。

「玉玉、今日受け取ったメッセージは、王総が俺のスマホから送ったんだ。俺じゃないんだ。あいつ本当に性悪だよ。前回は薬を盛って失敗したのに、今度はこんな強引なやり方で」

「知ってるわ。話し方で...