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410話

「あの……ベッドで寝るって、本当にいいの?」

李山がもじもじと言った。

以前なら、赵青玉が自分から部屋に来てくれて、その美しい体をベッドに横たえ、目の前に晒してくれることを願ってやまなかっただろう。飢えた虎のように飛びかかって思う存分に欲望を発散したいとさえ思っていたはずだ。

しかし今夜、赵青玉はあれほどの重大なショックを受けたばかりで、気持ちはどん底に落ちている。こんな時に彼女とそういうことをしようとするなんて、まさに人の弱みに付け込むようなものではないか。

世間でよく言うように、君子は財を愛するも道をもってこれを取る。李山は赵青玉が好きだからこそ、正々堂々と彼女を得たいと思っていた。

「...